【アメリカ】2005.03.15 発表
EPAのジョンソン長官代理は3月15日、大気浄化水銀規則に署名した。
大気浄化水銀規則は、水銀の人為的な排出の中では、残された最大の排出源となっている発電所に対して、排出削減を求めるものである。この規則は、新規または既存の石炭火力発電施設からの水銀の排出を制限するとともに、市場ベースのキャップ・アンド・トレード・プログラムを創設する。このキャップ・アンド・トレード・プログラムでは、2段階に分けて、恒久的な上限が導入される。第1段階の上限値は38トンで2010年から導入され、第2段階の上限値は15トンで2018年から導入される。このように、義務的な上限値を設け、これを削減しつつ、非遵守に対しては厳罰で臨むことで、水銀排出の削減に関する要求事項が達成、維持されるようになる。
同規則が完全に実施されると、発電所から排出される水銀を、1999年レベルから約70%削減することができる。【EPA】
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