【環境省】2005.04.01 発表
茨城県神栖町の井戸水から高濃度の有機ヒ素化合物・ジフェニルアルシン酸が検出された件で、汚染源調査の一環として行う揚水調査に必要な水処理プラントについての住民説明会が平成17年4月10日に、プラント建設現場(神栖町大字田畑字亀ノ甲)で実施されることになった。
神栖町では15年3月に木崎地区の飲用井戸水から高濃度のジフェニルアルシン酸が検出され、周辺住民に健康被害が発生していることが確認されたほか、その後調査でほかの飲用井戸、農業用井戸でもジフェニルアルシン酸が検出され、さらに17年1月には、汚染濃度が濃い地点の地下に高濃度のジフェニルアルシン酸を含むコンクリートのような塊が埋められていたことが判明している。
揚水検査は、汚染メカニズム解明のために、掘削調査実施場所の南側隣接地で実施されるもので、調査により多量の汚染水が発生するため、汚染水を処理するために今回公開される水処理プラントが建設された。
ジフェニルアルシン酸は戦後製造されていない化学物質で、神栖町には第二次世界大戦中に旧日本軍中央研究所と航空隊の神之池飛行場が設置されていたことがあるため、これらの施設との関連で汚染がおこったと推測されている。【環境省】
http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=5863
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